コロナで延び延びになっていた母の7回忌法要を、11月にすることにした。
略式でお経もなく、献花と会食だけの法事に。
せめて、出席の人々に母の来歴をパワポでお見せしたいと思い、
実家を処分した折にやみくもにストレージを借りて突っ込んでいた遺品を、改めて整理し始めた。
すると、あの昭和の生活がまざまざと甦ってきたのだ。
当時の母親たちは、こまめに「主婦日記」や「家計簿」を記していた。それが段ボール何個にもなっていた。
その1冊、昭和35年(1960年)を手に取って開いてみた。
そこには、ネットもスマホもない昭和の毎日が、実に活き活きと、質素だが心豊かな暮らしとして描かれていた。
人々はお互いに顔を合わせてやりとりし、あるいは「便り」を書いて密にコミュニケーションをとり、マメに溌溂と活動していた。
もちろん困難やトラブルもあった。しかし人々はそれに対して、とにかく一生懸命に「動いて」いた。
今は何が変わってしまったのだろう。人類は「進歩」をしたのだろうか? 2つの時代を超えて想念が行き来している。
これからも書いていこうと思う。